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2003年冬の当院のインフルエンザの動向
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2002年から2003年にかけてのインフルエンザについて、当院での状況をまとめてみました。今回のインフルエンザはA型が12月17日に最初の患者が現れ、12月中はその後3名の患者が認められました。下の図は2003年の初めから1週間ごとに示したものです。
第5週(1月27日?2月2日)がA型、第11週(3月10日?3月16日)がB型の流行の頂点だったようです。3月31日までの患者総数はA型325名、B型40名でした。2001年から2002年のシーズンはA型120名、B型77名でしたので、A型は大きな流行といえます。
インフルエンザにかかったお子さんの年齢分布を示します。
1歳のお子さんが最も多く、2歳から5歳までも30名を超えており、多い年齢でした。この年齢に多い理由は、保育園・幼稚園で通園している年齢で、うつしたりうつされたりしやすいこととインフルエンザに何度もかかったりして免疫力が増加してくるが、乳幼児では不十分であることにあると思います。
それでは、ワクチンの効果はどうだったのでしょうか。
A型の47名(14.6%)、B型の6名(15.0%)はワクチンを2回接種していて、インフルエンザにかかっていました。ワクチンを接種してもインフルエンザにかかるというお子さんは各年齢にいて、少ない数ではありません。では、ワクチンは意味はないのでしょうか。この期間中、インフルエンザにかかってけいれんをおこした人は15名いましたが、ワクチンをした人は1名(6.7%)だけで、14名(93.3%)はワクチンをしていない人でした。
そして、インフルエンザワクチンの有用性を保護者の皆さまにアンケート調査しました。2002年12月に、当科外来を受診した200名の小児の保護者の方にインフルエンザワクチン接種の有無、3月末までにインフルエンザに罹患したかなどの調査項目を記載した葉書を渡し、4月に返送するように依頼しました。アンケートは139名から回収できました。インフルエンザワクチンを2回接種したお子さんは70名、接種しなかったお子さんは69名でした。ワクチンを接種した70名のうちA型3名(4.3%)、B型1名(1.4%)、検査はしないものの臨床的にインフルエンザといわれたお子さんが3名でした。ワクチンを接種しなかった69名ではA型13名(18.8%)、B型4名(5.8%)、臨床的インフルエンザといわれたお子さんが5名(7.2%)であり、接種したお子さんのインフルエンザにかかる率は明らかに低かった。
このことからインフルエンザワクチンは完全に予防することは難しいですが、接種したお子さんの約9割には有効だったと考えられます。」
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